JESD 日本うつ病就労移行支援協会

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2019-11-07

障害者手帳を取得するべきかどうか

みなさんこんにちは。就労移行支援事業所EL-TRUST蒲田の中村です。
いよいよ年末が近づいてきました。街ではクリスマスソングが流れているところもありますね。
この時期になると手帳を新しく買い替える方もいらっしゃると思います。
機能やデザイン、大きさなど色々なポイントがあって悩ましいですね。

 

さて、今このブログを読んでいる方の中には、障害者手帳を取るか取るまいか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今はインターネットで情報が簡単に手に入る時代です。障害者手帳と検索するだけで、わかりやすく紹介しているサイトがたくさん出てきます。

 

・障害者手帳について知った。あるいは調べてみたけれど、取得した方がいいのかわからない。決めきれない。

 

今日はそんな方々の参考になるように、障害者手帳について少しまとめてみたいと思います。

 

障害者手帳とは

ざっくりと言えば、身体障害、知的障害、精神障害などを持った方が取得できる「身分証」のことです。
「障害があることを証明」するためのものだと思って頂ければわかりやすいかと思います。

例えば、精神障害の方は一見しただけでは障害があるかどうかわかりません。
心臓機能障害など内部障害のある方も同じですね。外から見ただけでは障害があるかどうかわかりません。
手帳を取得して提示することで、障害があることを証明するわけですね。
国や自治体、企業は障害のある方向けに様々な優遇制度を設けています。
それらを利用するには手帳の提示が必須であることがほとんどです。

 

そもそもなぜ優遇制度があるのか?

なぜ障害のある方は優遇されるのでしょうか?
障害というのはざっくり言えば「生きづらさ」と捉えることができます。
障害があるために、就学や就職、移動など様々な部分で制限があったり、通院やリハビリの費用など、経済的な負担を強いられる部分があったりします。
そういった制限や負担による格差を無くすために、国が主体となって様々な優遇措置を設けているわけですね。

 

優遇措置などの注意点

税金が安くなったり、自治体や企業ごとの優遇が受けられたり、生活保護を受給中の方なら毎月の保護費が増えるなど、メリットは多くありますが注意点もあります。

例えば、税金が安くなると言っても元々非課税の方は関係ないですし、企業や自治体の優遇制度も地域によって差があります。お住まいの地域やライフスタイルによってはあまりメリットを感じることができないかもしれません。
生活保護の方なら手帳があると受給額が増えますが、手帳の等級によります。
ほかの各種優遇制度も等級や手帳の種類によっては非該当になることがあります。
「色々メリットがあると聞いて取得してみたものの、詳しく調べてみると自分にはあまり関係ないものばかりだった」という方もいるでしょう。
一応、税金については障害のある方を扶養している方も対象になりますし、優遇制度も事前に調べることは可能です。が、等級は取得するまではっきりしません。

 

手帳取得のデメリット?

厳密にいえば手帳を取得するデメリットというものは特にありません。
手帳を所持しているかどうかは申告制です。自分から明かさない限り他の人に知られることはありません。
また、手帳は一度取得したとしても、いつでも返還することができます。

 

デメリットとは少し違いますが、取得のための手間と負担はかかります。
手帳を申請するのに費用は必要ありませんが、医師の診断書が必要な場合が多いです。
診断書料は基本的に自己負担で、費用は医療機関によってまちまちです。
精神の手帳の場合は二年ごとに更新が必要です。更新のたびに診断書を提出しなければならないのでその都度費用が掛かります。

 

手帳を取るうえでの注意点

手帳は申請してから発行までに時間がかかります。自治体によりますが1~2か月程度かかるところが多いようです。
また、主治医の先生に診断書を依頼しても、その場で書いてくれるとは限りません。
必要な時に手元に届くよう、前もって準備をしておくと安心です。

 

ほか、手帳の取得には条件があります。
「自分は通院もしてるし大丈夫だろう」と自己判断せず、必ず役所の職員や主治医、ソーシャルワーカーの方などに相談するようにしてください。

 

障害者雇用を目指すなら必須

障害者雇用を目指すなら手帳の取得は必要になってきます。企業は全社員のうち一定以上の割合で障害のある方を雇う必要があるのですが、その証明に障害者手帳が必要だからです。

 

まとめると

取得した方がいい方は、
→障害者雇用を目指している、利用したい優遇制度があるなど、目的が明確な方。
となります。

特に目的がはっきりしていない方や、取得や更新の手間や負担とメリットのつり合いが取れていないと感じる方は取得を急ぐ必要な無いかもしれません。

 

今回は以上です。
手帳の取得を悩んでいる方、少しでも参考になれば幸いです。

 

 

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