JESD 日本うつ病就労移行支援協会

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2019-12-26

自律神経を乱す、考え方の悪いクセの正体とは?

皆さん、こんにちは。EL-TRUST蒲田の松野です。

障害者の雇用率が過去最高になったという良いニュースが流れてきましたが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

街はクリスマスモードから正月モードへと雰囲気をあっという間に変えていってますね。

今年は12月23日の天皇誕生日がなくなってしまいましたが、年末年始はカレンダーの並びが良く、9連休の方も多いのではないでしょうか?

師走の名の通り、仕事に追われて走り回っている方もいれば、連休に何しようかと考えている方もいるかと思います。

そんな毎日を過ごす中で、「なんだか眠れない…」「なんとなく胃の調子が悪い…」「なぜか胸が苦しくなる…」など、なんとなく不調を感じることはありませんか?

それは、自律神経の乱れが原因かもしれません。

自律神経の乱れは、長引くとうつ病をはじめとする様々な疾患を引き起こすおそれがあります。

今回は、自律神経を整える「考え方」の習慣を紹介します。

 

ストレスを溜めやすい考え方のパターン

自律神経失調の症状がある方の多くは、そもそもストレスを抱えていて、悩みが頭の中でグルグルと回っています。

前に、『自分に合ったストレス対処法を見つけよう!』をテーマにブログを紹介した中で、ストレスに対する「考え方」を変えることにふれましたが、今回はその「考え方」について詳しく紹介していきます。

普段生活していて、ふと気がつくとストレスになっている仕事や人間関係などで頭がいっぱいになっていることはありませんか?

ぐるぐる悩んで落ち込んだり嫌な気分になるくらいなら、その時間で楽しいこと、好きなこと、リラックスできることを思い浮かべる癖をつけましょう。

ストレスになることが頭に思い浮かんできたら「よくないことを思い浮かべているな」と思い、楽しいこと、好きなこと、リラックスできることを頭に思い浮かべてみてください。

 

皆さんは、「認知の歪み」という言葉をご存じですか?

これは、ストレスを溜めやすい方が陥りがちな考え方のパターンを表しているもので、アメリカの精神科医デビッド・D・バーンズ博士が提唱している新しい認知療法です。

これをビジネスパーソンでストレスを溜めやすい方の考え方のパターンに当てはめると、大きく2つに分けられます。

1つ目は、完璧主義の考え方で、100点を取らないと気が済まない、「〜しなければならない」といった思考がその典型です。

2つ目は、ネガティブな考え方で、小さな失敗を大きなミスだと思う、これで全てが台無しだと考える、悪いことばかりに視点を向けてしまう、根拠もないのに

未来はきっと悪くなると考えるなどがその典型です。

ビジネスの現場でこのような考え方をしていると、同じことが起きていても、ほかの人はストレスに感じていないのに、自分はストレスに感じてしまうということになりやすいのです。

 

ビジネスの現場に合わせた「脳の切り替え方」

それでは、認知の歪みを無くして、自律神経を整える「考え方」をビジネスシーンに合わせて4つ紹介していきます。

 

①完璧主義をやめてみる

物事を白か黒か、ゼロか100かという視点でしか見ることができず、白黒つけなければ納得できないという思考パターンです。

ビジネスの現場の例では、任された仕事は何としてでも高い評価を取らないといけないと考え、「ミスをすることは許されない」と、過度に自分を追い込んでしまう、というものです。

対処法としては、あいまいさを許容する気持ちを持つことです。

人の意見が変わったり、間違ったことをしたとしても同じ人間なんだから当たり前と考えたり、無理して100点取るよりも、無理をしないで90点取れればいいという考え方に切り替えましょう。

 

②マイナスにとらえすぎない

マイナス化思考とは、プラスの経験を「マイナス化」してしまったり、良いことを悪いことにすり替えてしまったりする考え方のことです。

せっかく成功したことを、「どうせ、まぐれだ」と考えがちなあなたは要注意。

うまくいったことを、偶然だとか、たまたまだというふうにとらえていると、成功したことを素直に喜べなくなり、良かったとか嬉しいと思うことがなくなってしまいます。

つまり、成功体験そのものを感じられなくなってしまうのです。

そうすると、何をやってもうまくいかないとか、うまくいっていることもうまくいっていないと勘違いしてしまうことが起きるのです。

このようにマイナス化して捉えていたら、何をやっても楽しくなく、やる気も起きなくなってしまいます。

仕事でうまくいった、成功したということがあれば、成功を成功として素直に捉える事が必要です。

また、まぐれではなく、努力の結果なのだと、客観的にとらえることが必要となります。

できたことは、素直に喜ぶようにする習慣をつけていきましょう。

 

③根拠のない結論を出さない

根拠もないのに、悪い結論を勝手に予測する考え方をやめましょう。

1つ目は、人に対しての考え方で、「心の読みすぎ」というものがあります。

本当のことは本人から聞かなければわからないのに、他人の行動を勝手に決めつけてしまう……という思考パターンです。

他人が黙っているのを見て、怒っているのだろうと決めつけたり、そっけない態度をされたら嫌われていると思い込んだりなど、他人の顔色を気にしすぎてしまう方が、

このタイプに当てはまります。

2つ目は、物事に対しての考え方で、「先読みの誤り」というものがあります。

結論を悪く決めつけてしまう思考パターンです。

「私はこのまま出世することができない」「私は一生、平社員のままだ」などと、先を悪いほうに読んで考えています。

2つのケースとも、根拠のない結論を出さないことが必要です。

根拠がないのなら、よい結論を出すことも自由です。勝手に悪い結論に決めつけて悩み苦しむよりも、よい結論に決めつけて明るく希望を持って行動しよう、と考えてみましょう。

 

④「すべき」思考をやめる

「〜すべき」「〜すべきでない」「〜しなければならない」と、つい考えていませんか?

期限があるものではないのに、いつまでにやらなければならないと思い込み、結果的に自分自身を追い込んで、プレッシャーを感じた経験はありませんか?

この思考パターンの厄介なところは、自分だけでなく、他人に対しても同様に当たってしまうことにあります。

たとえば他人を見て、もっと頑張るべきだとか、自分より早く帰るべきではないと考えてしまったことはありませんか?

人はそれぞれ持っている常識が違います。

もしかしたら相手から見ると、自分のほうが間違っているのかもしれません。

こんな状況には「上下に目線をずらす」という考え方が有効です。

まずは、「上」の目線。

たとえば自分が「すべきだ」と考えていることに対して的外れなことを言ってきたら、まともにぶつからず、よしよしかわいそうな人だと上から目線で見れば、他人を許せる余裕が生まれます。

また、逆に相手の言うことは絶対だ、どんなことでも「はい」と言おうと、「下」から目線でいるのも有効です。

どちらもアプローチは違いますが、自分の「すべき」という思考パターンから無理やり離れることができます。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

自分と同じ「考え方」のものがあったら、その考え方を変えていきましょう。

脳は見ているものを自分の実体験だと勘違いする性質があります。

自分の頭の中で、楽しい情景や、リラックスできることをなるべく鮮明に思い浮かべると、次第に自分が今、実際にやっているのだと勘違いしてくれます。

楽しいこと、好きなこと、リラックスできることというのは、副交感神経を働かせてくれる状況なので、考え方を変えるだけで、体をリラックスする状況に切り替えることができるのです。

年末年始は、楽しいことを考えて、ゆっくり体を休めてリラックスしてみてください。

EL-TRUST蒲田は、年内は12月27日(金)まで開所いたします。

28日から5日までは年末年始休暇で閉所、年始は2020年1月6日(月)から開所いたします。

皆様が良いお年をお迎えくださいますことをお祈り申し上げます。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

来年も宜しくお願い致します。

 

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